2月10日 高円寺円盤
テープレコーダーからビート。
「どうも、川染喜弘だ!今から展開する約一時間のライブ、このライブがもしかすると一見稚拙きわまりない、ユーモアきわまりないものに、感じられるかもしれない。自分のライブでは、ユーモアの要素を多く取り入れている。みなさんには、こんな経験はないだろうか?くだらないマンガ本、そのくだらないマンガ本を読みながらお菓子を食べては寝て食べては寝て、たまにマンガ本を読んで、そして気がついたら何か大切なものを受け取っていた…そんな経験をしたことは、ないだろうか?おれはあるんだよね、そして、おれはそういう状態を生み出すために、メッセージ性だけでは重過ぎる表現に、ユーモアの要素を取り入れているというわけだ。おれのライブはメッセージ性が強すぎるかもしれないが、一方、これから演奏されるのは極めて抽象的な作品だ。だが、この抽象的な作品にも、自分の強いメッセージ性が込められているのだということを、どうか忘れないでほしい。みなさんには、その奥に奥に内包された何かを能動的に感受していってほしい。演者が想定していなかったようなものまでどんどん読み取っていってほしいよね。自分のライブは、初めてみるお客様なんかにはたまに引かれてしまうこともある、演奏を追及しようとするあまりに少々突飛な表現を選択してしまったり、お客様のほうにこう、絡むようなことをしてしまうことがあるのだが、基本的にはラブ&ピースの精神を込めているのだということを、どうか忘れないでほしい、オッケー、いこう!そして、今から不吉なことを言うかもしれないのだけど、このライブのあと、僕やみなさんに何があるかわかったものではないのです。もしかしたら、会場を出た瞬間に命を落とすこともあるかもしれない、可能性はゼロではない。自分たちはいま、ここに奇跡的に集まっている!自分も、25の頃だっただろうか、友達から急に電話がかかってきて、友達が死んだことを告げられたことがあった。あの日以来、自分は死について今まで以上に考えるようになったんだ。もしかしたら、明日、自分や自分の友達はいなくなってしまうかもしれない、だったら、今を、今をもっと一分一秒エンジョイしていくしかないんじゃないだろうか。このライブ、自分たちは奇跡的に集まっている!このライブを一分一秒全力で感受して、全力でエンジョイしてほしい!明日死ぬ可能性はゼロじゃないぞ!オッケー、いこう!」
会場に集まった客全員に、マジックペンで段ボールに五つの点を描くことを要求する。テーブルの上に置かれたカメラが写した映像がプロジェクターに投影されている。
「(段ボールが客席を回っているあいだ)なにぶん抵抗もあるとは思うんですが、せっかくお金を払って見にきてくださっているのですから、もしよかったら協力していただけたらと思います。五つの点を描くのも嫌だ、と、恥ずかしくてできない、と。そういう方もおられるかもしれません。わかります、(関西弁のイントネーションで)でもなー、うちに帰ってシャワー浴びてるときにめっちゃ後悔すんねん、ああ、あのとき点描いておけばよかったって、むっちゃ後悔すんねん、ああ、あのパフォーマーの人、奇跡的に立ち会ったって言ってたなって、めっちゃ思うねん、そんでな、あの人、自分の表現に十年以上魂をこめてきたって言ってるやんか?それをきいてたらな、ライブに参加したほうがいいんちゃうかなって思いはじめるようになんねんな、そんでな、もしやらへんかったら、絶対にシャワー浴びながら後悔すんねん、あんときライブに協力しておけばよかった、点を引いておけばよかった、ってむっちゃ思い悩むねん、だからな、点を五つ描いておけばよかったなって思うねんな…(客が描いた段ボールが川染の手元に戻ってくる)(段ボールを胸に抱きしめながらダミ声で)あのとき演者の人ともだちが死んだ時の話しとったなと思い出すねんなそれでシャワー浴びながら後悔すんねんなんであのとき参加せえへんかったやろってめっちゃ後悔すんねんあの人一分一秒命がけやねんしかも抽象的な演奏にも強いメッセージ性がこめられてんねん。。。(冷静になって)ご協力、本当にありがとうございます。次の作品はかなり難解な作品となっていて、初演です。今から前衛的な演劇を上演しながら、このテーブルの上に置かれたカメラで同時に映画も撮影してしまおうという、かなり複雑な、テンぱること確実な作品を演奏しようと思います。そこに登場する人物や設定を、この皆さんが書いた段ボールの点を、きらめく星ととらえて、その星を繋いでできるオリジナル星座で決定していこうという、そういう作品になっております。そして、リアルタイムで映画と演劇が進行していきます。ライブの最後には撮影した映画を上映しようと思っています。その映画にはリアルタイムで音を乗せていく、と、こういう作品になっております、これはめちゃめちゃ難しい、テンパるしかない、マタイ受難曲すぎる。。。」
「(客が描いた点を繋いでいきながら)これは、、、四国だよね、演劇の舞台は四国!で、これは…(点を繋いでいきながら)能登半島かな、ここまでではまだ土地しか出ていないからそろそろ登場人物を創出したいところ、(点を繋いでいきながら)これはまー、コンドルでしょう。コンドルが四国から能登半島に渡ろうとする!これがチャンスオペレーションによって導き出された今回の演劇の物語だ!シーン1!カット!(といってカメラの録画ボタンを押す)(両手を羽ばたかせながら)ギャァ!ギャァ!ギャァ!(カメラの前に立てかけてあった段ボールが落下して)カット!おっと!それにしてもどうなのよこれ、と。映画にしては構図がメチャクチャじゃないの、と。あれ?何を探してるんだっけ?(といってカバンの中をがさごそと漁り始める)ちょっとかなりテンパっちゃってるよね、ストーンテンパルパイロッツしちゃってるわけなんだけども、アレ?あれ?かなりストーンテンパルパイロッツなんだけど、(といって鏡を鏡を取り出しながら)能登半島を目指して四国に飛び出していったコンドルだが、コンドルはサイケデリックな空間に迷い込むという逆境に襲われる。鏡の奥にいる演者のラップを聴くという極めてサイケデリックな逆境に、コンドルは苦しめられるのだ!しかも、襲いかかるラッパーのリリックも完全にサイケデリックなものだ…(マイクにエコーがかかり)リンゴは黄色、ポストは青、トラックは桃色、くちびるベージュ、歯は灰色、髪の毛は紺色、宇宙はミントグリーン、、、サイケデリック空間で苦しむコンドル…ここで新たな展開だ(点を繋いでいきながら)これは、、、まあ形からいっても斧だよね。サイケデリック空間に迷い込むという逆境を乗り越えたコンドルの首筋に、この斧が襲いかかる!逆境は次から次へとやってくる!人生っていうのはそういう風にできているよね。シーン2カット!ギャァ!ギャァ!なんとかサイケデリックな空間から逃れることができたぜ(首筋に斧に見たてたドラムスティックを自ら叩き込みながら)Oh,No!(ドラムスティックで何度も首筋を叩きながら)Oh,No!Oh,No!Oh,No!Oh,No!Oh,No!Oh,No!Oh,No!Oh,No!Oh,No!Oh,No!Oh,No!(ドラムスティックの動きがだんだん肩たたきのそれに酷似してくる)Oh,No!オーウ、ノーウ!」
「(人の形に切り取った、顔の部分に『∞』が書いてある段ボールを取り出し)『大丈夫?』『おお、インフィニティちゃんか』『ええ、そうよ、わたしインフィニティよ、コンドル、あなたのことが心配になってかけつけてきたのよ』『インフィニティちゃん…』『どうやら、かなり難解なコンセプトを設けてしまったせいで演奏が困難になっているようね』『(タバコをすいながらかっこつけて)まあ、そうだ』『あなたの表現は、少々突飛なところがあるものね』『ま、そうだな』『お客さんに伝えようという想いが強すぎて、お客様にひかれてしまうことを気にしているのね?』『インフィニティちゃん…』『でも、あなたは一分一秒命がけで演奏しているわ、そのもたつきも、テンぱりも…』『インフィニティちゃん。。。』『あなたの演奏は、それがたとえ抽象的な表現であっても、強いメッセージが込められているのね?』『その通りだ』『ユーモアの表現を多用するのは…』(と、どんどん前説を演劇的な対話に組み替えて、一人芝居に展開させていく)(顔にニコニコマークがかかれたスマイルくんと、顔が書かれた石・ストーンヘンジさんなども登場し、川染喜弘演じるラッパー/コンドルとの対話を繰り広げてゆく)」
「ここで、『テルミンラップ』という演奏を導入していこう。この川染喜弘を一つのテルミンだと思って、自分の体に向かって手を近づけたり離したりして、テルミンのように演奏して欲しい。自分はその手の動きにあわせて、テルミンのように音色を変えていく、とこれもかなり突飛な表現になっているのだけど、、、とにかくやってみよう!(客の手の動きにあわせて声を変化させる、何を言っているのかは聞き取れない)これはかなり意味がわからなくなってるよね、大丈夫、おれもテンパってよくわからないことになってるから、ストーンテンパルパイロッツなのだから。オッケー、どんどんいこう!(客の手の動きにあわせて声を変化させる)」
「ここでラッパー、おもむろに肩を落とし、膝をつく(といいながら、ト書きどおりの動きをする)。テープレコーダーに手を伸ばし、カセットテープを入れ替えると、ご機嫌なハウスミュージックが流れてくる。(四つ打ちのハウスをバックに)オッケー、次の作品は、そう、『ト書きハウス』だ!といって、ラッパー、おもむろに踵を返し、横になる。糸を首に巻きつけるラッパー、ラッパー、無理やり右のポケットにマラカスを突っ込んでいく、コンドル、肩を落とし、膝を突く、ラッパー、胸の中にジャンクアートを無理やり突っ込んでいく。ラッパー、ガムテープを一ミクロン切断し、服に貼り付けていく、コンドル、ガムテープを顎の下に貼り付ける、コンドルは鳥になった。コンドルは土星のわっかの周りを飛び始める、インフィニティとコンドル、カメラの向こうにある夕日を見つめる、夕日はどんどん近づいてくる。『熱い!なんて熱さだ!』夕日、コンドルたちに近づこうとすると、地球が間に入り『やめるんだ太陽くん!お前の温度は一体何度だと思ってるんだ、近づくのをやめたまえ夕日くん!』という、そこに俯瞰マンがあらわれて、すべての演劇を上から眺めている…コンドルの四国から能登半島に行く旅は失敗に終わる、その後、コンドルはコンドルの専門学校に戻り、再び能登半島に向かおうとする、専門学校の学費を払うために、コンドルは奨学金をもらおうとする。『きみの羽ばたきを見せてみたまえ』(右手にレジャーシート、左手に針金をもって激しく羽ばたきながら)ギャァ!ギャァ!ギャァ!ギャァ!『やめたまえ!君の羽ばたきはあまりにも激しすぎる、奨学金はやれない、いますぐ羽ばたきをやめるんだ!』『おれは羽ばたきをやめることはない、おれは能登半島に行かなければならない、そのためには奨学金が必要なのだから!』『コンドルさん、がんばって!』『インフィニティちゃん!』『しかし、なぜ君はそこまでがんばるのかねコンドルくん』『いいか、ストーンヘンジさん、おれはもう自己表現とかそういうのは終わりにしたんだ。おれはおれの羽ばたく姿を見て、おれが四国から能登半島に渡るその姿を見て、いろんな人に元気になってもらいたいんだ。自己表現とかそういうのはもう卒業したんだよ、わかったかボーイ?』」
「時間がない!これまで撮ってきた映画を上映しながらラストに向かおうじゃないか!(カメラを巻き戻し、先ほどまでの演奏がプロジェクターに投影される、その映像を見ながら、ゴムを弾く音や発泡スチロールをかじる音などをピックアップマイクで拾っていく)(カメラを止めて、再び撮影モードに変える、カメラのレンズを天井に向ける)『コンドルさん…』『カメラくんの目線が変わった』『見てください、僕達の上には青空が広がっている』『すべては目線が変わるだけでこんなに違ってしまうんだ』『(カメラをスクリーンに向けながら)あっ!』『見て!カメラがハレーションを起こしているよ!』『目線を変えるだけでこんなにサイケデリックな風景が広がってしまうこともあるのか…!』」
ピックアップで心音を拾いながら「心音が聞こえるうちはまだ大丈夫!おれたちはどこにだって行けるぜ!今すぐマイクかってきてお前の心音を聴け!おまえたちの心音が鳴っているなら、おまえたちはまだまだこれからだ!どこにだって行けるぜ!どうもありがとう、川染喜弘でした!」

2月12日 早稲田茶箱
パフォーマンスを二回行った。一回目は谷保典とのセッション、二回目はソロ。
・セッション
『谷保典のライブに、仕事帰りにやってきた肉体労働者の友人』という設定を演じながら即興演奏を行う。谷保典のギター演奏が始まった数分後に扉を開けて川染が登場、「(だみ声で)谷くーん!きたでー!谷くーん!」と言いながら、客席にレジャーシートを広げる。レジャーシートの上でお菓子をボリボリと食べるサウンド。着信音を自ら鳴らして電話をとり「(だみ声で)いま谷くんのライブ見にきてんの!電話してくんなよ!谷くんのライブめっちゃ盛り上がっとるよ!オウ、またな!」と言う。即興演奏にあわせて「めっちゃノリノリやんけ谷くん」と言いながら、踊りまくる。その際に、ジャンパーとズボンの衣擦れの音と、革靴で地面をけたたましく踏む音で演奏をする。酒に酔っ払って眠りに落ち、でかいイビキをかくボイスパフォーマンスなど。
・ソロ
テープからビート
「どうも。川。染。喜弘だ。今日はこれから30分ほどのライブになるのだけど、このライブが一見ユーモア極まりないものにうつるかもしれない。自分がなぜユーモアの要素をライブパフォーマンスに取り入れるのかについて少し説明しよう。本当はガッツリ説明したいのだけど、今日は30分しかないので手短に行こう。みなさんは、くだらないマンガ本から何か大切なメッセージを読み取ったことはないだろうか?くだらないマンガ本を読みながらお菓子を食べて、自分のタイミングで寝て、起きて、またマンガ読んで、お菓子食べて…その先で、何か大切なことを受け取ったことはないだろうか?おれはあるんだよね、おれのライブも、そういったくだらないマンガ本を読むときのように見て欲しい、そして、何か大切なものを読み取って全力で感受して帰ってほしい。かなり小さすぎるコンセプトの作品ばかりが展開されるだろう、だが、それはマイクロスコープアートなのだーっ!マイクロスコープアートとは何か、天体望遠鏡から覗く宇宙は確かに広大かもしれない、だが、顕微鏡を覗いてみろ、顕微鏡を覗いてみろ、小さすぎるものの中にもまた宇宙は広がっているんだ、そう、これこそがおれの提唱するまったく新しい芸術の概念、マイクロスコープアートなのだ!マイクロスコープアートは、限りなく小さいものの中に楽しみを見出す方法論を提示する!お金がなくても人生は充分エンジョイできるぞ!オッケーいこう。今日はライブを見ているときに、お客様のほうから新たな角度を導入してみよう。たとえば、ライブ中にこの腕が曲がった回数、これを数えてみる、その回数だけを重視し、腕が曲がった回数だけをライブレポートに書く…マイクがリップノイズを拾った数を数えてみるのはどうだろう。いやー、今日は何回もリップノイズ拾ってましたね、と、そうやって色んな角度からライブを見ていこう」(途中まで腕がまがった数とリップノイズの数を数えていたが、ライブが展開していくにしたがって追えなくなってしまった)
J-Popの歌い方で日常に転がる取るに足らない言葉(顎関節症、メスシリンダーなど)を歌い上げる音響詩ラップ
マイクの低音域をあげてリバーブをかけてラップ。反響しすぎで何を言っているかわからないリリックをあてるクイズ。
「ちょっと今からかなりアンビエントタイムに突入するけど、どうしてこの作品を作ろうと思ったかというと、この茶箱は大丈夫ですけど、会場によってはナチュラルリバーブがききすぎてて自分のラップが何言ってるかわからないと、そういうことが何度もあった。そういうときは低音をカットしてもらったりしているのだけど、今回はね、それを逆手にとって、むしろ低音をあげまくってリバーブをかけまくってしまえと、そういう作品です」
第一問は『大学に入ってタバコ吸い始める奴いると思うんだけど、あいつら現役で大学入ってたら18歳とかなのに大学入った途端にタバコ吸い始めるのはおかしいっしょ』という内容でやや聞き取れる。正解を答えると、川染喜弘のテンションが最高潮にあがり、モッシュ&ダイブ&歓声で一人で大盛り上がりする。「こういうことに全力で一喜一憂していこうよ!それがマイクロスコープアートなのだから!」二問目は、リバーブがかかりすぎてもはや何を言っているのかまったくわからなかった。ドローン音のようなサウンドが延々と続いた挙句に「わかりましたか?」と客に聴くのだが、誰一人答えられない。「それでは正解のほうを…」と言いながらタバコを吸って、コンタクトマイクで心臓の音をアンプリファイする(正解前のドキドキ感の演出か?)。「正解は『パトロンが欲しい』でした」
小説を書いてその感想文をその場でラップする。「『無』…その本にはたった一言そう書かれていた。私は予想を大きく裏切られた。600ページに及ぶ大長編だと思っていたからだ。値段もそれなりにした。2800円だった。だが、本を開いてみて大変驚かされた、そこにはたった一言『無』とだけ書かれていた。作者の意図はいったいどこにあるのだろうか…」
ハーマングリットが描かれた紙と対話する。「ハーマングリッドくんどうした?」「今日は自分が作曲した楽曲を録音したテープを持ってきたんだ」「ありがとう!ハーマングリッドくん!」テープを再生するとハーシュノイズが収録されている。「これ壊れてるわ」と言い捨ててテープを止める。左手の人差し指・中指・薬指に顔を書いて指にマイクを近づけてラップを開始する。「おれたち指人形クルー!100年後、ノイズの音楽は、『壊れている』で片付けられてしまうかもしれない!そう捉えられないために、ジャケットには『このテープに収録されているノイズは製作者の意図的なものです』という但し書きを書かなければならないだろう!」指人形クルーがターンテーブルの上にあるレコードをスクラッチする動きにあわせて、右手でシーケンサーを操作してからスクラッチ音を出す(たまに押すボタンを間違えて鈴の音やホイッスルの音などが出てしまう)。「俺たち円山町でレコード買いあさりながら、そうノイズの音楽は将来的に壊れてると判断される、そう、お前たち、ハーシュノイズのテープにノイズコンプレッサーをかけてノイズを消したことあるのか?オヴァルのCDをスキップさせて曲作ったことあるのか?4分33秒のゲインをマックスにして再生してヒスノイズ発生させたことあるのか?トラックが走る音を録音して『トラックだ』と言い張ったことはあるのか?シールドをシールド(盾)と見立てて演奏したことあるのか?音楽雑誌のフェーダーをめくる音をフェーダーで音量調整したことあるんか?クリスチャンマークレーのCDにヤスリかけたことあるのか?森高千里のドラムと武田真治のサックスと浅野忠信のボーカルをサンプリングして芸能人バンドバンド結成したことあんのか?パン食べながらその音をパンニングしたことあんのか?俺は全部あるぜ!全部実験音楽なんや!円山町でレコード買いあさり!バスが走る音をバスにぶち込んで一曲作ったことあるのかっちゅうことをそう、俺たちおつまみをエフェクターのツマミにする実験音楽を演奏して、円山町でレコード買いあさり!」自身の演奏履歴をラップしながら、レコードをスクラッチする音を手動で出す演奏をしてライブ終了。



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