10月8日 西麻布bullet's
シーケンサーからのビート、マイクともにダブ処理をかけた状態で前説ラップ。 「どうも、川染喜弘だ、今日は西麻布bullet'sさんでライブということで、この西麻布bullet'sという場所もね、僕はとても思い入れが強い場所で、何度もライブさせてもらって、今年で10周年ということでね、感慨深いものがあるのだけど、、この川染喜弘のライブが一見、ワケのわからないものに感じられるかもしれない。だが、こう考えてほしい!あなたが、目が覚めたら無人島に迷い込んでいるとしよう、無人島の奥に、どんどんどんどん、突き進んでいくと、ゾロゾロゾロゾロ、ソロソロソロソロ、顔半分を黄色、顔半分を青色、唇を紫に染めた、ワケわからない集団がやってきて、ワケのわからない音楽を演奏しはじめた、、ワケがわからないよね?最初は面食らっていたけども、でも、だんだん聞いているうちに、なんだか良かったと、心打たれるものがあったと、、そう思うようになった。。僕の芸術も、そんな風にして、ワケわからないものなんだけど、なんか良かったと、心打たれたと、そう感じていただけたら、それが、僕の芸術のひとつのゴールです!そして、僕のライブは、かなりユーモアの要素が強いのだけど、これについても説明しよう。みなさんは、幼少期にくだらないマンガ本を読んだことはないだろうか?マンガ本、気楽なもんですよね、マンガ読みーの、笑いーの、菓子食いーの、笑いーの、菓子食いーの、笑いーの、自分のタイミングで寝ーの、またマンガ読みーの、菓子食いーの、笑いーの、たまに心打たれて泣きーの、笑いーの、、そんで気がついたら、そのくだらないマンガ本から何か大切なものを受け取っていたと、そのマンガ本から受け取った何かが、自分の人生の生きる指針になっていると、そういった経験は、みなさんにはないだろうか?おれはあるんだけど、僕の芸術の、ユーモアの部分も、そんな風にして受け取ってもらえたら、これもまたひとつのゴールです。オッケー、いこう!!」
ビデオカメラで、ダンボールに書かれたアナログシンセとそれを演奏する人間の絵(スマイル君)を撮影して、スクリーンに映像を投影しながら、サンプラーからアナログシンセの音を出すコンポジション。ダンボールに描かれたアナログシンセに、ペンで書いた線でシールドを差し込んでいき、パッチングすると、演奏されるアナログシンセの音も変化する。アナログシンセの穴から伸びたシールドが、もう一方の穴に向かう間、線が縦横無尽にダンボール上で伸びていくのだが、その間、川染は「キテるキテるキテるキテるよ!パッチング、キテる!刺さる刺さる刺さるキテるキテるキテるあがってきてるアガってきてるよ、盛り上がってきてる、ヤバい!ヤバい!シールド刺さった!音変わった!フォーッ!」などとボイスパフォーマンスではやしたてる。
フリースタイルラップ。「椎名林檎のことを論理的に説明する左脳と、ことりんごのことを感覚的に表現する右脳をパンニングさせる」「musicはドイツ語で書くとCがKになってmusikになるから知的に見える」といったリリックが飛び出す。
「それではここで、このライブのために書き下ろしてきた新しい楽曲を、、かなり難しいコンポジションで、自分の代表作になると思います。作品名は『号外』」といって、譜面台に置かれていた大量の楽譜を手に取り、「号外、ごうがぁ〜い!」と言いながら楽譜を会場内に撒き散らす。撒き散らした楽譜を回収して、何度も繰り返し「号外ごうが〜い!」の演奏が続く。演奏が長引くにつれて、サッカーのセービングのような動きで地面をゴロゴロと回転しながら楽譜を回収する、という動きにかわる。
今日のゲスト『無』に向かってコール&レスポンス。壁に向かって「無!無!」と叫びながらこぶしを振り上げる。
シーケンサーに入っている音源が、なんの楽器をモチーフに作られているかクイズ→この日行われたライブ内容すべてをコラージュする演奏へ移行して、ライブ終了。

10月13日 高円寺円盤
サンプラーからビート
「どうも、川染喜弘だ!これから巻き起こる、この川染喜弘のライブが、一見ワケのわからないものに感じられるかも、わからない、、だが、こう考えてほしい、目が覚めたら、無人島に迷い込んでいたとしよう。その無人島のジャングルをかきわけて、どんどん奥に進んでいくと、ゾロゾロゾロゾロ、顔半分を赤色、顔半分を青色、唇を白く染めた集団がやってきて、なにやら意味のわからない楽器を使って演奏を始めた、、はじめはまったく意味がわからなかったのだけど、だんだん聴いているうちに、なんだかすごいよかったと、胸に響いてくるものがあった、、僕の音楽も、そんな風に感じていただけたら、それが僕の芸術のひとつのゴールです!そして、もうひとつ、僕のライブはかなりユーモア極まりないものになるのだけど、みなさんは幼少期にマンガ本を読んだことはないだろうか?マンガ本、気楽なもんですよね、マンガ読みながら、菓子くいーの、笑いーの、菓子くいーの、自分のタイミングでたまに寝ーの、マンガ読みーの、笑いーの、たまに心打たれて泣きーの、笑いーの、、そして、気がつくと、そのくだらないマンガ本から、人生を生きる指針になっているような大切な何かを受け取っていた、、そういう経験はないだろうか?おれはあるんだけど、ユーモアについては、そのように受け取ってもらえたらと思う。かなりのワケわからない、ユーモアきわまりない音楽に聴こえるかもしれない、だが、この表現の根底にあるのは、(天を仰ぎながら)LOVE!愛を持って提供すれば、何かが伝わると信じている。いろんな、違った価値観を持った人間がここには集まっている、こんな音楽をやってる人間もいる、だが、根底に愛を持って、何かを提供したときに、違った価値観の持ち主同士が、少しだけでもわかりあえるんじゃないかと思っている。オッケー、いこう!」
「アッポー!ヤッポー!」を連呼するボイスパフォーマンス、スピーカーをフィードバックさせるサウンド。
左手でピアノの鍵盤に指で軽く触れて演奏する動きをしながら、右手でシーケンサーを演奏してピアノの電子音を出す。
フリースタイルラップ「ナイアガラの滝をくだりながらガードアイランドスタジオ下北沢でざわざわ下北沢とポレポレ東中野、舘ひろしと柴田恭平を右と左に配置してミックスしながら、ガラガラ蛇を首に巻きつけて、ことりんごと椎名林檎とリンゴスターのボイスをパンニングさせたものをアップル社に送りつけてケルナグールと食う寝る遊ぶを交互に繰り出しながら…」と次から次へと言葉を接続させていく。
白い綿を顔にまいて「おれはSというバンドが好きだ、あいつらは自分たちの音楽を全力で届けようとしている、ただそれだけなんだ、本当に音楽を届けようとしたらナキベソ鼻水だらけの演奏になる、それは仕方ないことだ」と語りだす。
サンプラーから電子音を流し、紙を手首に巻きつけ、腕をグルグルと旋回させるコンポジション。
「バラードを演奏します」といって、サンプラーの音を消し、静寂の中でペンを落とす演奏。途中から、ペンを落とす→床に落ちる瞬間にキャッチ→ペンを抱えながら転がる、という演奏に変化する。
床に横になって、腹式呼吸を利用したラップ。「腹式呼吸ができない人も、こうやって横になることで自然と腹式呼吸をすることができる。腹式呼吸でラップをすることにより、腹式呼吸を利用して音楽をしている人間と同じフィールドに立つことができるのだ」といって横たわりながらフリースタイルラップをする。
ピックアップマイクを装着した時計をスクラッチして時間を操作する。
「四次元くんだり、宇宙くんだり、ブラックホールくんだり、時空のはざまで大騒ぎ(大ジャンプ)!シャンゼリゼくんだり、ルーブル美術館くんだり、エッフェル塔くんだり、セーヌ川くんだり、パリくんだり、ノートルダムくんだり、フランスパンかじりつきながらおおはしゃぎ(大ジャンプ)!!」
「ジャンジャンジャンジャン鳴り響く、環状21号線!ヘイ!」でライブ終了。

10月15日 武蔵小金井アートランド
「どうも川染喜弘だ!今日も、これからライブをさせていただくわけなんだけども、この川染喜弘のライブは、もしかすると、一見、ワケのわからないものに感じられるかもしれない。だが、こう考えてみよう、朝、目が覚めたら、あなたは無人島に迷い込んでいた、その無人島の奥から、顔半分を黄色、顔半分を青色、唇を白色に染めた、ワケのわからない集団が、ゾロゾロゾロゾロ、ソロソロソロソロ、やってきて、ワケのわからない楽器で、演奏を始めた。最初は意味がわからなかったけど、だんだん聞いているうちに、なんか心打たれるものがあったと、感じるものがあったと、いいじゃんと思えるものがあったと、、そんな風に感じるようになった、、そう、そのように感じていただくことが、僕の芸術のひとつのゴールです!そして、僕のライブはかなり、ユーモア極まりない演奏に感じられるかもしれない、僕がなぜユーモアの要素を大切にしているか、みなさんは、幼少期にマンガ本を読んだことはないだろうか?お菓子をポリポリ食べながら、くだらないマンガ本を読んだことはないだろうか?気楽なもんですよね、マンガ読みながら、菓子食べーの、笑いーの、菓子食べーの、笑いーの、菓子食べーの、笑いーの、たまに自分のタイミングで寝ーの、笑いーの、菓子食べーの、寝ーの、菓子食べーの、たまに心打たれて泣きーの、笑いーの、菓子食べーの、心打たれーの、、そして、いつのまにか、そのマンガ本から、人生を生きる指針のようなものを受け取っていた、、そんな経験はないだろうか?おれはあるんだけど、俺のライブがユーモアきわまりないのも、そのマンガ本のスピリットが込められている、ということをどうか忘れないでほしい。この世には、いろんな価値観の人間がいる。自分たちは、それぞれ違う考えかたをもって生きている、そんな多種多様の人間がいるなかで、何かを本気で、愛を持って届ければ、自分は、そういった考え方が違う人たちとも理解し合えると信じて、音楽をやっている、そう、この芸術の根底にあるのは、、LOVE!オッケー、いこう!」
つっかえ棒を持って会場の外へ飛び出していき、ややあって、会場内に走って戻ってくる川染。
「(客席で会場内をキョロキョロと見渡しながら)もうライブはじまっちゃった?え?まだ始まってない?来てないの?こっちは急いで来たんだけどなー、、(ステージに向かってこぶしを振り上げながら)おい!早くライブ始めろー!ライブはじめろー!なんだかライブがなかなか始まらないようなのでね、ちょっと、演者が車での間、トークショーというか、僕の話でもしようか?最近、実はねえ、ゴルフにこっていて、(手に持った棒でゴルフのスイングの動きをしながら)こんな風にして、(棒の先端がシーケンサーの鍵盤に触れ、激しい電子音が鳴り響く)ゴルフをやっているワケなんだけど、なかなかライブが始まらないねえ、、(何度もスイングして、シーケンサーを演奏する)チャーシューメーン!最近は野球にも凝っててね(といいながら、野球のスイングでシーケンサーを演奏)、、(激昂しながら)ライブはまだ始まらんのか〜い!最近はね、相撲にも凝ってるから、、(といいながら、百烈張り手でシーケンサーを殴打する演奏)フンフンフンフンフンフンフンフン!!ビリヤードも始めたんだけど、なかなか奥深いんだよね、、(といいながら、棒をビリヤードのキューにして、卓上に置かれたテープレコーダーの再生ボタンを押す。流れ出す電子音)、、それだけじゃ飽き足らず、最近はもう、フェンシングなんかにも手を出しちゃって、、(と、いいながら、サンプラーを激しく棒で連打する)…ライブはまだ始まらんのか〜い!!」
フリースタイルラップ。「ヨーゼフボイスとガイデッドバイボイシズのボイスパフォーマンス」「パーカッションをたたきながらションベンライダーが永瀬正敏のデビュー作だという知識を植えつけながら」「舘ひろしと柴田恭平の声をミックスしながら」「ガードアイランド下北沢のレンタル代が安すぎるということを、ざわざわ下北沢とポレポレ東中野で感じながら、ナイアガラの滝を滑り落ちて」「(リリックが出てこなくなって、頭を激しく殴打しながら)俺の右脳ー!言語感覚をつかさどる右脳ー!右脳と左脳をLとRにパンニングさせることで繰り出されるリリック」「L⇔Rの音をLRに振り分けて立体音響を作り出しながら」「椎名林檎とことりんごとリンゴ・スターとアップル社」と、その瞬間出てきた単語から言葉をつなげてどんどん別の場所へと進んでいくスタイルのラップ。ライブ回数を重ねるごとに前説と同じような、定型ラップも増えてきた。
シーケンサーとサンプラーからパーカッションの音を叩き出しながら、大股開きの姿勢&最高の笑顔&ディレイのかかった声のパフォーマンスで即興。「ただいまお聴きいただいた作品は『ランドアート』という作品でした」
単位のボイスパフォーマンス。発話する単位を少しずつ大きくしたり小さくしていき、その声にはディレイがかかっている。十回ほど単位を進めたあと、コール&レスポンスで「オーイッ!」と歓声をいれる。「数の単位で大歓声が起こったり、ドラムスティックが『シュッ!!』としているということで大盛り上がりする、そんなシーンがあってもいいじゃないか。たとえば、先ほどの無人島のたとえに戻るけれど、これからずっとここで暮らさなければならないとなったのなら、その島で盛り上がっていることで盛り上がったほうがいいでしょう。ドラムスティック、『シュッ!!』としてる、っていうので自分以外の人間は大盛り上がり!そこにいきなり迷い込んだ人間は、『なんじゃこりゃ??』って感じだろうけど、もし、そこに一月すまなければならないとしたら、意味はわからんでも、とりあえず盛り上がってみたらわかることもあるかもしれないだろー!いくぞー!(ドラムスティックを手にとって)このドラムスティック……シュッ!!としてるな!!(歓声&拍手)」
客を縦に8つのグループにわけて、それぞれのグループが「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」の音階を担当する。川染喜弘が指揮したグループが、自分の担当する音階を発声して、その様子を演奏していく。
『アートランド』コール。川染喜弘が客席の中央に立ち、指揮をあてられた客だけがコール。5.1chサラウンド効果が発生する。フランスパンをかじりながら、客の声をパンニングさせていく、サラウンド『アートランド』コールにてライブ終了。

10月23日 3331(3331 Arts Chiyoda)
サンプラーからビート
「どうも、川染喜弘だ!これから繰り出される僕のライブが、一見、わけのわからないものに感じられるかもわからない、、こう考えてほしい、あなたがたが目を覚ましたら、無人島に迷い込んでいた、無人島の奥に進んでいくと、向こう側から、ゾロゾロゾロゾロ、そろそろそろそろ、顔半分は黄色、顔半分は青色、唇を紫に染めた、ワケのわからない集団が、ワケのわからない民族楽器を手に携えてやってきて、いきなりワケのわからない演奏を始めたとしよう、、はじめはワケがわからないまま、彼らの演奏を聴いていたが、しばらく聴いているうちに、なんだか、心を打たれるものがあった、なんか感じるものがあった。。僕の、これから行う演奏も、そのようにして聴いていただけたらと思う。なんか良かったな、と、ワケわからないなりに、感じていただければ、それが僕の芸術のひとつのゴールです!そして、僕のライブはかなりユーモアの要素が多く含まれているのだけど、みなさんは、幼いころに漫画本を読んだことはないだろうか、くだらない漫画本を読みながら、お菓子食べーの、笑いーの、菓子食べーの、笑いーの、菓子食べーの、自分のタイミングで寝ーの、笑いーの、菓子食べーの、笑いーの、たまに心打たれて泣きーの、笑いーの、菓子食いーの、笑いーの、心打たれて泣きーの、笑いーの、、そして、気がつくと、そのくだらない漫画本から、何か、人生を生きる指針のようなものを受け取っていた、、、そんな経験がみなさんにもないだろうか?おれはあるんだけど、おれのライブのユーモアの部分はその漫画本のスピリットがこめられているということを忘れないで欲しい!そして、この芸術の根底に流れている真のスピリッツはそう、ラァ〜ブ!おれは何かを、愛を持って真剣に提供すれば、理解しあえないもの同士でも、何かが伝わると信じて、この活動を行っている、その根底に流れているのは、LOVE、愛なんだ!」
マガーク効果を利用した演奏。スクリーンに、「ガ!」と発話している川染喜弘の映像(音無し)を流し、スクリーンの前で、川染喜弘が「バ!」と発話することで、「ダ!」に聞こえるようになるというコンポジション。スクリーンの川染喜弘と、パフォーマンスする川染喜弘のタイミングにズレがあるために、マガーク効果はなかなか発生しない。スクリーンの川染喜弘に、パフォーマンスをする川染喜弘が動きをあわせようとするときに、映像とパフォーマンスの川染喜弘の間に生まれる差なども面白い。また、裸眼立体視をすることでステレオグラムが発生する、といって、映像の川染喜弘が着ている服と同じものを着た川染喜弘が画面の横に立つものの、画面の川染喜弘と、パフォーマンスの川染喜弘の体の実寸があまりにも違いすぎるために、ステレオグラムの効果は発生しなかった。
音楽雑誌からドラムセットのページやギターのページを切り抜き、その紙のドラムや紙のギターをたたいたりピッキングしながら、シーケンサーからドラムやギターの音を出すコンポジション。紙ドラム、紙ギターの即興演奏をしながらフリースタイルラップ。
手と手が接触する瞬間に手を止める、寸止めクラップをしながら、協力者によってシーケンサーからクラップの音を出してもらうことで、出てないはずのクラップ音が聞こえてくる、というコンポジション。うれしそうに飛び跳ねながらクラップをする川染だが、手は打ち鳴らされていない、しかし、会場にはクラップの音が響き渡る。「これで盛り上がっていこうよ!『あれ…??クラップしてないのに、なぜかクラップの音が聞こえてくるぞ…?なんだか電子音で作られたクラップに感じられるが、どういうことだ…?』って、この場は盛り上がっていこう!そして、そのなぜか盛り上がってしまっている状態を、途中から見に来たお客さんが『なんだこれ?』って思うような場を作っていこう!」といって、協力者に、『途中から会場に来たお客さん』をやってもらいながら、クラップしつづける川染。協力者に「いきなり入ってきて、クラップしてて、手は打ち鳴らされてないのに、音が出ててビックリしませんでしたか?」と語りかける川染。
サインウェーブ、スクエアウェーブ、ソウティースウェーブ、トライアングルウェーブの音を流しながら、その波形の名前を発話して、手元の携帯電話の光で波を描くコンポジションでライブ終了。

10月23日高円寺ドムスタ
「どうも、川染喜弘だ、今日はこれから、このドムスタでライブをさせていただくわけだけど、そう、これから巻き起こるこの川染喜弘のライブが、一見、わけのわからない表現に、感じられるかもわからない。こう考えてほしい、みなさんが、朝目を覚ましたら、無人島に迷い込んでいたとしよう、無人島の奥に進んでいくと、向こうのほうから、ゾロゾロゾロゾロ、ソロソロソロソロ、顔半分を黄色、顔半分を青色、唇を白色に染めた集団がやってきて、なにやらワケのわからねー楽器で演奏を始めたとしよう。最初は意味がわからなかったけど、だんだん聴いているうちに、なんか感じるものあったと、なんか伝わってきたと、、そんな風に感じていただくことが、僕の芸術のひとつのゴールです!そう、何かを全力で提供すれば、価値観が違うもの同士でも何か伝えられるんじゃないか、何か伝わるんじゃないかと信じて、おれはこれまで活動をやってきたのだけども、その考えを強く感じるようになったのはこのドムスタなんだ。ドムスタでのイベントでは、自分とはまったく音楽的なルーツや考え方が違う、パンクスやハードコアな人たちが集まっていて、そんな人たちに向けて、おれは全力でライブをお届けしてきた、そして、ライブが終わったあと、そのパンクスの人が握手を求めてきて『川染さんよかったすよ』と、そう言われたときに俺はめちゃくちゃ嬉しかったよね!ぜんぜんフィールドが違うパンクスにも、全力で何かを提供すれば自分の表現は伝わる。俺はそのことをこのドムスタで学んだんだ、オッケー、そして、この川染喜弘のライブは、かなり、ユーモア極まりない表現が多く用いられているのだけど、みなさんは幼少期に漫画を読んだことはないだろうか?くだらない漫画本、気楽なもんですよね、漫画読みながら菓子くいーの、笑いーの、菓子くいーの、笑いーの、自分のタイミングで寝ーの、また笑いーの、菓子くいーの、笑いーの、たまに心打たれて泣きーの、笑いーの、菓子くいーの、心打たれて泣きーの、笑いーの、それで、いつのまにか、そのくだらない漫画本から何か人生の指針になるような大切なものを受け取っていたという経験はみなさんにはないだろうか?おれはあるんだけど、そういう漫画本のスピリッツが、このユーモアの部分には込められている、オッケーいこう!」
雑誌からサンプラー、キーボード、ミキサーなどの楽器の写真を切り抜いたものをダンボールに貼り付けたものを演奏する。右手で紙の上の楽器を演奏しながら、左手では実際のシーケンサーやサンプラーなどを駆使して音を出す。紙のミキサーで音を調整するときは、実際のミキサーでゲインを下げたりする。演奏中、横になりながら「もうかなりフリーなイベントだからこのくらいフリーキーにやらせてもらうけど」といって、横になった状態でダンボール演奏&フリースタイルラップ。
「物々交換」という言葉をヒューマンビートボックスのように発音する。『物々交換』の「カン」の部分に人力でディレイをかけるボイスパフォーマンス。客にタバコを持たせて躍らせ、レイブ空間を作り出す。
「フリーキーだから」といって横になって演奏していた自分が「横柄な態度をとってしまったのではないか」と心配になってバイオリズムが狂ってしまう川染。「おれはイベントがフリーで、そういうフリーな中でフリーキーに演奏しているということを伝えるために横になっていたんだけど、もしかして、お客様に何か、『こいつ横柄な態度とってんな』とか思われたんじゃないか、、とものすごく心配になった。大丈夫ですかね?横柄な態度になってませんでしたか??ちょっと、横柄な感じになってたと思うので、これから何とかして挽回していこうと思うんで!七転び八起き!」といいながら、勢いよく演奏しようとするも、バイオリズムが崩れているのでなかなか思ったような演奏にならない。「先ほどの、横柄な演奏だと思われたかもしれない、という思いが自分のバイオリズムを完全に乱し、演奏もテンパッている。。」といいながら、フリースタイルラップや、コンタクトマイクを使った演奏、もたつきを繰り出す川染。
『声になんのエフェクターをかけたでしょクイズ』のコンポジション。ピッチシフターをかけたときに『センター街にいるギャルの模倣』という演奏をする川染。これによって、再びバイオリズムが乱れる。「さっき、ギャルの模倣の演奏をしたのだけど、自分にしてみたら、すこし卑猥な演奏だったかもしれない、、邪悪な内容を含んでいたかもしれない、、そう考えたら、挽回しなければという気持ちになってしまって、バイオリズムが乱れに乱れてしまった。。。」
ガムテープを客に手渡して、「ちょっと逃げて逃げて」と口頭で指示したり、手の動きで「遠くへ移動させろ」といった指示を出して、ガムテープの位置を移動させるコンポジション。
時計の針をスクラッチして、その時間帯に展開した演奏を再現するコンポジション。
中学・高校時代の教師のカバー。「大川、東京帰りたいだろ」「え〜、中臣鎌足はですねェ」のミニマル&コラージュ。BZ歌唱で、BZ風の歌詞の中に「大川東京帰りたいだろ」というリリックや「大川」という名前を挿入していく即興演奏。(「アァー大川ァー♪大川の運転する車は外車〜、助手席にあの子乗せて、夜の高速飛ばしながら東京・大阪行ったりきたり〜♪大川東京帰りたいだろうイェイェ〜イ!」といった歌詞になる)テンぱりにテンぱった末に、「一億転び、無量大数起きじゃー!」というリリック。大川コール&ドムスタコールにてライブ終了。



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