2月9日 高円寺円盤
サンプラーから、ダブ処理がかけられた変則的なビート。「パフォーマンス中にユーモアの要素を大事にすることについての、『子供のころに読んだ漫画本のスピリット』を例に出した前説」「意味のわからない表現に立ち会ってしまうことになる観客に対する、『無人島に迷い込んだ先で出会ってしまった意味のわからない芸術』を例に出した前説」の二つの前説から、今回もライブがスタート。「ここにいる人間と、この同じ時間、場所に立ち会えたことは奇跡だぞ!」のリリックも。
ディレイのかかったマイクで、「ATMはAutomated Teller Machineの略」「SPはsecurity policeの略」「PTAはParent-Teacher Associationの略」「E-mailはElectronic Mailの略」、、と、略語の正式名称を何度も発話していくパフォーマンス、ミニマル演奏。「このプチ情報をみなさまにお届けするためにはるばく香川県からやってまいりました、好きな食べ物はカレーライス、川・染・喜・弘だ!俺はこの表現に、自分のやっている芸術・音楽を、十年以上追求に追求を重ねて、全力で、命がけでやってきているということをどうか忘れないでほしい。PTAはParent-Teacher Associationの略、PTAはParent-Teacher Associationの略(深いディレイをかけながら)」ラップ、略語の正式名称、サンプラーを操作することによって発生するノイズ演奏などを、その場で録音していき、十分ほどの録音が完了したら、同時に再生して、その音もビートにして演奏していく。
「ざわざわ下北沢のポレポレ東中野を往復しながらナイアガラの滝をくだってガードアイランドスタジオ下北沢とここ高円寺、若者の二大スポットを一直線でつなぐ電車が走ってないってどういうことよ!ここに着眼点を得た新たな商売の可能性をここに提示しよう。下北沢と高円寺をつなぐ個人タクシーを経営するのだ、、環状七号線を一直線でつなぐ個人タクシーを経営するのだ、、」
境界線をまたぎながら「ビッグバン以前!ビッグバン以降!ビッグバン以前!ビッグバン以降!」、「輪廻転生以前!輪廻転生以降!輪廻転生以前!輪廻転生以降!」と発話する境界線またぎの時空バージョン。
ラム酒を注いだグラスを左手で持ちながら演奏する。「ドゥ〜」「ヤオ!」という二つの言葉を、深いディレイのかかったマイクで不連続に発話するボイスパフォーマンス。ピアノを演奏しながら、「ドゥ〜」「ヤオ!」が繰り出されるなどする。ラム酒の匂いが会場を漂う。
『AtoZ』ラップ。「artのA!ブレイクビーツのB!」というように、アルファベットの頭文字にあわせて英語をラップしていく作品。覚えているのだと「C言語のC!」「エレクトロニカのE!」「ホライズンのH!」「WEBデザイナーのW!」「ユーガットメールのY(ユー!と発音していた)」など。

2月15日 高円寺ドムスタ
短めのライブということで、前説もそこそこにライブスタート。どうやら本番開始とほぼ同時に使用していたサンプラー(リボンコントローラーでスクラッチノイズが出せるもの)が故障して動かなくなってしまったらしい。楽器の命日。
ベースアンプの前にスネアドラムを置き、ディレイで作り出した反復のビートやサンプラーの音でスネアを振動させるサウンド。テープからノイズのビート。深いディレイのかかったマイクでラップ。石をこすり合わせる音をピックアップマイクで拾ってアンプリファイする、など。
時節の挨拶ラップ。
「ITはinformation technologyの略!」の反復。様々な歌唱法で「ITはinformation technologyの略!」を繰り広げる。
「2011年、近未来、我々はインターネットで距離の離れた世界中の人たち、アメリカ、パリ、ロンドン、日本、エレクトリックメールで高速のやり取り、2011年、近未来!information technology!ITはinformation technologyの略!この近未来、2011年、レトロフューチャー!」楽器が置かれたテーブルの前を右往左往しながら、身振り手振りで同じ内容の言葉を発話しつづける演奏。
ややサウンド重視のライブパフォーマンス。様々な演奏を繰り返したり中断したりの連続でライブが進行し、終了する。



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